TOEIC対策をやめたら英語力が伸びた理由

目次

記事要約

「TOEICをやめたら伸びた」という話は、TOEICが悪いという意味ではありません。多くの場合、点数中心の勉強をやめたことで、仕事で必要な“返す・確認する・要点を言う”といった動作が増え、英語が使える実感が出ただけです。本記事では、TOEIC中心学習が伸びを止める典型パターン、続ける/やめるの判断基準、切り替え後に伸びた人が共通してやっている学習設計、会議・メールに直結する練習例、忙しくても続く運用ルール、独学で再現しにくい場合のコーチング活用までを整理します。

「TOEICをやめたら伸びた」が起きる本当の意味

やめたのはTOEICではなく“点数中心の学び方”

まず押さえたいのは、「TOEICをやめた=英語学習をやめた」ではない点です。伸びた人の多くは、単語や文法、読解を完全に捨てたわけではありません。やめたのは、点数を上げるための“正解探し”が中心になり、実務で使う動きが増えない学び方です。

TOEICは理解力を測りやすい試験です。聞く・読むの土台を作るうえで役立ちます。一方、仕事で英語が「使える」と感じる瞬間は、理解したあとに発生します。相手の発言に短く返せた、確認質問で論点を揃えられた、要点を一文でまとめられた。こうした行動が増えたときに「伸びた」と実感します。点数中心の学び方は、この行動を増やす工程が抜けがちです。

たとえば、毎日1時間のTOEIC演習を続けていたAさんは、会議で意見を求められると頭が真っ白になり、結局「I agree.」だけで終わることが多かったそうです。そこでAさんは、演習時間の半分を「会議で返す練習」に置き換えました。音声を聞いたら一文で言い直し、確認質問を一つ作って録音する。この小さな変更だけで、2〜3週間後には会議で沈黙する回数が減り、「伸びた」と感じるようになりました。点数の上下よりも、仕事の動作が増えたことが変化の正体です。

伸びた人は「実務の動作」を増やしている

英語力の伸びを実感する人は、学習の成果を「動作」に置き換えています。たとえば会議なら、①相づち、②要点の言い直し、③確認質問、④短い意見、という順に参加の段階を作ります。いきなり流暢に議論しようとせず、まずは会話を前に進める動作を増やす。これだけで、周囲の評価も自己評価も変わります。

メールでも同じです。難しい表現を増やすより、依頼・確認・合意・次アクション確認といった「仕事の型」を固定し、迷いを減らします。返信が速くなり、言い回しが安定すると「使えている」感覚が強まります。伸びた人は、こうした実務の動作を、学習の中心に置いています。

やめる前に確認すべき前提(目的・期限・使う場面)

ただし、勢いでTOEICをやめるのは危険です。まず三つの前提を確認してください。第一に目的です。昇進や異動、採用などでスコアが必要なら、完全にやめるのではなく配分を調整するのが現実的です。第二に期限です。半年以内にスコア提出があるなら、対策の比率を急に落とすとリスクが出ます。第三に使う場面です。会議が中心なのか、メールが中心なのか、商談が中心なのか。ここが曖昧だと、切り替え後の学習が散らばり、結局伸びません。

TOEIC中心学習が伸びを止める3つのパターン

インプット偏重で出力が不足する

TOEIC対策は、どうしてもインプットが主役になります。音声を聞いて選択肢を選ぶ、長文を読んで正解を選ぶ。これ自体は土台作りに有効ですが、出力(話す・書く)が少ないままだと、仕事では詰まります。実務では、正解を選ぶ力より、相手に伝わる形で返す力が求められるからです。

出力不足の怖い点は、本人が気づきにくいことです。理解できているので「できている」と感じます。しかし会議では、理解した瞬間から返答までが短く、口が動かないと発言できません。だから、点数が上がっても「話せない」のままになります。

ここで重要なのは、いきなり長く話そうとしないことです。実務では、まず短く返して場を止めないほうが価値があります。たとえば、相手の発言に対して「理解→要点→確認」の3点セットを作ります。内容が難しくても、まず要点を一文で置ければ議論に乗れます。出力は“長さ”より“回数”が先です。正解探しが強くなり、会議速度の練習が欠ける

TOEIC中心になると、「正確さ」が強くなりやすいです。正確さは大事ですが、実務では速度も同じくらい重要です。会議では、完璧な英文を作っている間に話題が進みます。結果として、発言のタイミングを失い、沈黙が増えます。沈黙が増えるほど心理的負担が増し、次の会議でさらに口が重くなります。

会議速度は、難しい素材を増やすより、短い内容で返答の型を反復して上げます。たとえば相手の発言を聞いたら、最初に要点を一文で言い直す、次に確認質問を一つ入れる、と順番を固定します。順番が固定されると迷いが減り、速度が上がります。正解探し中心の学習では、この速度の練習が後回しになりがちです。

改善点が散らばり、習慣が安定しない

もう一つの罠は、改善点が散らばることです。単語も足りない、文法も不安、発音も気になる。教材を増やし、今日の気分でやることを変える。結果として、習慣が安定せず、伸びの体感も出ません。

伸びる人は、改善点を一つに絞ります。二週間は「会議で要点を一文で言う」だけに集中する。次の二週間は「確認質問を一つ入れる」だけに集中する。この一点集中が、実務での行動変化を生み、伸びの実感につながります。

TOEICを続ける/やめるの判断基準(中級者向け)

仕事で困っている場面が明確なら、切り替えが早い

中級者ほど、土台はあるのに「つながらない」壁に当たりやすいです。この段階で効果が出やすいのは、仕事で困っている場面が明確な人です。たとえば「英語会議で要点を言えない」「メールの依頼文に時間がかかる」など、困りごとが具体なら、必要な動作を設計しやすく、切り替えの成果が早く出ます。

逆に、何が困っているかが曖昧なまま切り替えると、練習が散らばります。まずは直近二週間で最も痛い場面を一つ選び、そこに寄せることが重要です。

スコアが必要な理由が残るなら、比率を変えて続ける

スコア提出が必要な人は、やめるか続けるかを二択にしないほうが安全です。現実的には、週の学習配分を変えます。たとえば、平日は実務の型(会議・メール)を中心にし、週末にTOEICの弱点補強をする、といった形です。TOEICは“土台の健康診断”として位置づけ、主役は実務の動作に置く。これがつながりやすい配分です。

配分の例を一つ出します。平日は会議用に「要約→確認質問→短い意見」を各10分ずつ回し、最後にメールのテンプレを1通だけ整える。週末はTOEICの弱点パートを1セット解き、間違いを“会議で使う言い換え”に直してメモに残す。こうすると、土台を維持しながら実務の動作が増えます。

「やめる」より重要なのは“配分の設計”

結局のところ、重要なのは「やめる」ではなく配分です。実務で使える英語にしたいなら、学習の中心を「理解」から「運用」へ寄せます。理解をゼロにするのではなく、理解を“要点化→言い換え→確認”の動作に変換する配分を作ります。配分が決まると、毎日のやることが迷わなくなり、習慣が安定します。

伸びた人がやっている学習設計(再現モデル)

場面を絞る→型を作る→反復で自動化

伸びた人の学習設計はシンプルです。まず場面を絞ります。会議・メール・商談のどれで成果を出すかを決めます。次に型を作ります。会議なら「相づち→要約→確認質問→意見」、メールなら「目的→期限→次アクション」、商談なら「導入→提案→懸念処理→次アクション」です。最後に反復します。同じ型を毎日回し、迷いを減らします。これが自動化です。

自動化が進むと、英語を“考えて作る”時間が減り、仕事のスピードで動けるようになります。ここで初めて「伸びた」が実務の手応えになります。

2週間単位で改善点を1つに固定する

伸びる人は、改善点を固定します。二週間は「要約を一文で言う」だけ。次の二週間は「確認質問を一つ入れる」だけ。固定する理由は、行動の変化を体感しやすいからです。毎日テーマが変わると、変化が見えません。二週間固定すると、会議の中で同じ動作を繰り返し、失敗から修正までが速くなります。

計測は健康診断、主役は業務行動KPI

点数の計測は否定しません。ただし主役にしないことが重要です。実務に直結させたいなら、主役は業務行動KPIです。会議で要約を何回入れたか、確認質問を何回したか、結論から言えた回数はどうか。こうした行動が増えれば、仕事の成果が出やすくなります。計測は、その行動が増えない理由を探るための補助として使います。

実務に効くトレーニングへ切り替える具体例(会議/メール)

会議:相づち→要約→確認質問→短い意見の順に積む

会議で最短で変化を出すには、参加を段階化します。まず相づちで存在感を出します。次に相手の発言を短く要約して確認します。要約は長くしないことがコツです。続いて確認質問で前提を揃えます。最後に短い意見を一文で足します。

たとえば相手が長く説明したら、最初に「つまり〜ですね」と要点を置き、次に「確認ですが〜で合っていますか」と前提を揃えます。意見は「私は〜が懸念です」「次は〜を試したいです」と短く言います。この順番が回り始めると、会議での沈黙が減り、実務英語が一気に“使える”感覚へ寄ります。

使う表現は難しくなくて構いません。要約は「So you mean …」や「In short, …」、確認は「Just to confirm, …」、意見は「My point is …」のように、枠を先に固定します。枠が固定されると、中身だけを入れ替えればよくなり、会議速度に近づきます。

メール:テンプレ固定で速度と品質を両立する

メールで成果を出すには、テンプレの固定が最短です。依頼、確認、日程調整、合意、次アクション確認。自分の仕事で頻出の型を五つ程度に絞り、文章の骨組みを固定します。毎回ゼロから書かないことで、速度が上がり、ミスも減ります。

重要なのは、難しい言い回しを増やすことではなく、目的・期限・次アクションが必ず入る形にすることです。これができると、実務での信頼が上がり、英語の使用頻度も増えます。

読む・聞くは「要点化→言い換え」に変換する

読む・聞く練習を実務に寄せるなら、必ず「要点化」と「言い換え」をセットにします。聞いたら一文で要点を残す。読んだら三十秒で要点を説明する。ここまでやると、理解力が会議での要約や説明に直結します。逆に、聞きっぱなし・読みっぱなしだと、実務の動作が増えません。

忙しくても伸びた人の運用ルール

下限メニューでゼロ日を作らない

忙しい社会人が失敗する最大要因は、ゼロ日が増えることです。ゼロが続くと再開が重くなり、やめてしまいます。伸びた人は、下限メニューを決めています。たとえば十〜十五分で、短い音声を一つ聞き、要点を一文で言い直し、確認質問を一つ作って録音する。これだけでも、止めない効果が大きいです。

下限が守れたら、余裕がある日は「標準メニュー」を追加します。たとえば30分なら、同じ音声で2回目は要点を別の言い方に言い換える。60分なら、会議の一場面を想定して1分の独りロールプレイを録音し、聞き返して修正点を一つだけ決める。増やすのは量ではなく、改善の質です。

録音レビューで“直す点”を見える化する

伸びた人は、録音で自分の詰まりを見える化します。会議用の要約や意見を短く録音し、聞き返して「直す点」を一つだけ決めます。完璧主義で全部直そうとすると止まります。一点だけ直し、次回の録音で確認する。このループが、短期の伸びを作ります。

週1棚卸しで翌週テーマを決める

週に一度、五分で棚卸しをします。今週は要約を入れられたか、確認質問が出たか、沈黙した場面はどこか。詰まった場面を一つ選び、翌週のテーマにします。これで改善点が散らばらず、習慣が安定します。

独学で再現できないときの打ち手(コーチング活用)

自己診断が難しいと、切り替えが失敗しやすい

切り替えがうまくいかない典型は、自己診断が曖昧なケースです。何が原因か分からないまま、教材や勉強法を変え続ける。結果として、配分が定まらず、習慣が崩れます。中級者ほど「分かっているのにできない」が増え、原因の切り分けが難しくなります。

比較観点(診断/計画/修正運用)が揃うか

英語コーチングを検討するなら、教材の豪華さよりも、診断・計画・修正運用が揃っているかを見ます。弱点が言語化され、仕事の場面に合わせた計画が作られ、週ごとに改善点を一点に絞って修正が回るか。ここが具体なら、独学では難しい“配分の設計”を外付けできます。

無料相談で「配分」「型」「KPI」が出るかを見る

無料相談では、三つを確認します。第一に配分です。スコア対策と実務対策の比率が現実的か。第二に型です。会議・メール・商談のどれに寄せ、どんな型を反復するか。第三にKPIです。点数以外に、業務行動で何を増やすか。これらが具体に出るなら、切り替えの成功確率は上がります。

よくある質問

Q1. TOEIC対策をやめると、基礎が落ちませんか?

落ちる可能性はあります。だからこそ、完全にやめるより「配分」を調整するのがおすすめです。実務の型を主役にしつつ、週1回程度は土台確認として理解の学習を残すと安定します。

Q2. 伸びた人は、具体的に何をしていましたか?

共通点は、会議やメールの“動作”を増やしたことです。相づち、要約、確認質問、結論先出しなど、仕事で必要な型を反復して自動化しています。

Q3. 会議が怖くて発言できません。最初の一歩は?

意見から入らず、要約と確認質問から始めてください。相手の発言を一文で言い直し、確認質問を一つ入れるだけで参加が作れます。

Q4. 忙しくて学習が続きません。どうすればいいですか?

下限メニューを決め、ゼロ日を作らないことが最優先です。短い素材で「要点化→言い換え→確認」を毎日回すだけでも効果があります。

Q5. 英語コーチングを使うなら、どこを見て選べばいいですか?

診断の深さ、忙しさ前提の計画、週ごとの修正運用の三点です。無料相談で「配分」「型」「KPI」が具体に出るかを確認してください。

まとめ

「TOEICをやめたら伸びた」は、TOEICが悪いのではなく、点数中心の学び方をやめて実務の動作を増やした結果です。続ける/やめるは二択ではなく、目的と期限に合わせて配分を設計することが重要です。場面を絞り、型を作り、二週間単位で改善点を一つに固定し、業務行動KPIで変化を測る。これが、仕事で英語が使える実感につながる再現モデルです。独学で配分や診断が難しい場合は、診断・計画・修正運用が揃うコーチングの活用も選択肢になります。

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