TOEIC900でも話せない人の共通点

目次

記事要約

TOEIC900点でも「会議で話せない」「とっさに返せない」と悩む人は少なくありません。原因は英語力の不足というより、実務で求められる“運用”の筋肉が別物だからです。実務では、完璧な英文よりも、短く返す・要点をまとめる・確認する・次の一手を置くといった行動が評価されます。本記事では、ハイスコア層が陥りやすい落とし穴(正確さ偏重、処理速度不足、仕事の型不足、改善点の分散)を分解し、伸びる順番(処理速度→定型→要約と言い換え)に沿ったトレーニング設計、会議・商談・プレゼンでの具体的な鍛え方、忙しくても成果が出る運用ルールを解説します。

TOEIC900でも話せないのは「知識」ではなく「運用」が不足しやすいから

実務は即応・要約・確認の連続で、別の筋肉が必要

TOEIC900に到達する人は、語彙・文法・読解・聞き取りの土台が強いことが多いです。だからこそ「理解はできるのに、話せない」というズレが起きます。実務は、理解したあとに即応する競技です。相手の発言に対して短く返し、前提を確認し、要点をまとめ、次のアクションを置く。この一連の流れが速く回るほど、仕事は前に進みます。

一方で、TOEICの学習は「正解」を選ぶ練習が中心です。実務のように、その場で文章を組み立てて返す訓練は相対的に少なくなります。つまり、ハイスコアでも話せないのは珍しいことではなく、鍛えている筋肉の種類が違うだけです。

話せないのは英語力不足ではなく“動作不足”のことが多い

「話せない」と言うと、語彙が足りない、文法が弱い、と考えがちです。しかしハイスコア層の場合、知識よりも“動作”が不足していることが多いです。たとえば会議で必要なのは、次のような動作です。

  • 相手の発言を一文で言い直す(要点の再提示)
  • 条件や期限を確認する(前提のすり合わせ)
  • 結論を先に言い、理由を二つに絞る(短い説明)
  • 反対・保留・懸念を短く置く(議論の推進)

これらは高度な単語を知らなくてもできます。重要なのは、毎回同じ順番で口が動くようにしておくことです。動作が増えると「話せた」という実感が出ます。実感が出ると会議での緊張が減り、さらに動作が増える、という好循環が回ります。

まず測るべきはスコアではなく会議での行動

ハイスコア層が次に伸ばすべきは点数ではなく、会議での行動です。たとえば「要約を1回入れた」「確認質問を2回した」「結論から言えた回数は何回か」といった行動を測ります。ここが動き始めると、周囲から見た“使える英語”に変わります。

スコアは、土台の健康診断として有効です。しかし実務での変化は、スコアよりも行動のほうが先に現れます。ハイスコアでも話せない人は、まず行動をKPIに置き換え、改善点を絞ることが重要です。

TOEIC900層が陥りやすい4つの落とし穴

正確さ重視で、短く返す練習が不足する

ハイスコア層ほど、正確さを重視する傾向があります。正確さは大事ですが、実務は「短く返して場を止めない」ことが優先される場面が多いです。短く返す練習が不足すると、会議で一文目が出るまでに時間がかかり、発言のタイミングを失います。

たとえば、意見を言う前に“完璧な文”を作ろうとすると、口が止まります。ここで必要なのは完璧さではなく、まず結論を短く置くことです。結論から言い、理由は後で補う。これだけでも会議での参加感は大きく変わります。

処理速度が上がらず、返答のタイミングを失う

理解はできるのに返答が遅い。これは処理速度の問題です。処理速度は、難しい教材を増やすだけでは上がりません。むしろ短い素材で「聞く→要点を一文→確認質問を一つ→短い意見」の順番を反復し、迷いを減らすことで上がります。

処理速度が低いと、相手の話を聞き終えてから返答を作り始めるため、会議の流れに置いていかれます。逆に処理速度が上がると、相手が話している途中でも要点が取れ、返答の準備が進みます。ここが“話せる感覚”の分かれ目です。

仕事の定型(会議・商談の型)が固まっていない

英語力が高くても、仕事の定型が固まっていないと、実務では詰まります。会議の型、商談の型、プレゼンの型。これらは日本語でも英語でも同じく必要です。型がないと毎回ゼロから組み立てるため、負荷が高くなります。

会議の型は、相づち→要約→確認質問→意見。商談の型は、導入→提案→懸念処理→次アクション。プレゼンの型は、結論→理由2つ→次の一手。骨組みが固定されるほど、言い回しの精度は後から上げやすくなります。

改善点が広がり、伸びが体感できない

ハイスコア層は、改善点が多く見えてしまうことがあります。発音も直したい、語彙も増やしたい、自然な言い回しも欲しい。これを同時に追うと、結局どれも変化が見えません。

伸びる人は、改善点を一つに絞ります。二週間は「要約を一文で言う」だけ。次の二週間は「確認質問を一つ入れる」だけ。こうして体感できる変化を積み上げると、会議での行動が増え、話せる感覚が戻ります。

実務英語に必要な優先順位(伸びる順番)

聞き取りの処理速度→会議定型→要約と言い換え

実務英語を伸ばす順番は、ハイスコア層でも同じです。まず聞き取りの処理速度を上げます。聞き取れないと返答の準備ができません。次に会議の定型表現を固めます。型がないと、いくら聞き取れても返答が遅れます。最後に要約と言い換えで議論力を作ります。要約ができると、議論の中心に入れます。

この順番を飛ばして、いきなり高度なディスカッション表現を増やしても、会議で出ません。処理速度と型が先です。

先に“短く言える型”を作ると一文目が出やすい

会議で話せない人の多くは、一文目が出ません。そこで、まず短く言える型を作ります。たとえば意見を言うときは「結論→理由1つ→次の一手」で十分です。理由を三つ並べるより、まず結論を置く練習を優先します。

短い型が作れると、会議での心理的負担が減ります。負担が減ると発言回数が増え、回数が増えると改善が進みます。ここが短期で伸びるループです。

次に議論の型(賛成・反対・保留・条件確認)を固める

会議では、賛成だけでなく、反対や保留、条件確認が必要です。たとえば「賛成だが条件がある」「今は判断できないので追加情報が必要」「この点が懸念」などです。こうした議論の型を先に固定すると、意見が出やすくなります。

注意点は、難しい表現を増やすより、同じ型を何度も使うことです。型が口に馴染むと、語彙の幅は後から増やせます。

会議で話せるようになるトレーニング設計

相づち→要約→確認質問→意見の順で参加を作る

会議での最短ルートは参加の段階化です。相づちで存在感を出し、要約で論点を揃え、確認質問で前提を合わせ、最後に意見を短く足す。いきなり議論の中心に入ろうとせず、まず議論を前に進める動作を増やします。

実務で評価されるのは、流暢さだけではありません。議論を止めずに前へ進める人が評価されます。要約と確認質問ができるだけでも、会議での価値は上がります。

録音で「詰まり」を見える化し、修正点を1つに固定

トレーニングで効果が出るかどうかは、修正点を絞れるかにかかっています。そこで録音が役立ちます。会議を想定して、30秒の要約と確認質問を録音し、聞き返します。直す点を一つだけ決めます。たとえば語尾が曖昧なら結論を先に言う練習、詰まりが多いなら短い言い回しに置き換える練習、などです。

一度に多くを直そうとすると止まります。録音→差分確認→一点修正、を回すと、短期でも行動が変わります。

週次で“場面別に詰まる原因”を切り分ける

週次では、どの場面で詰まるかを切り分けます。聞き取りで詰まるのか、要点抽出で詰まるのか、言い換えで詰まるのか。原因が決まれば、次週のテーマが一つに絞れます。

切り分けがないと、毎週教材だけが変わり、伸びが体感できません。ハイスコア層ほど、切り分けの質が伸びを左右します。

商談・プレゼンで足りない実務英語の補い方

商談:導入→提案→懸念処理→次アクションの型

商談で必要なのは、難しい表現より進行の型です。導入で目的と時間を確認し、提案は結論から短く言い、懸念が出たら言い換えて確認し、最後に次アクションを合意します。

ハイスコア層でも、懸念処理で詰まる人がいます。相手の懸念を正確に言い換えようとして時間がかかり、会話が止まるからです。ここは完璧な言い換えより、「確認→条件→次の一手」の順番を固定し、会話を動かすことを優先します。

プレゼン:結論先出し→理由2つ→次の一手で締める

プレゼンでの課題は、長く説明しすぎることです。ハイスコア層は情報量が増えやすく、結論が後ろに行きがちです。実務では結論先出しが評価されます。結論→理由2つ→次の一手。この骨組みを固定すると、話が短くなり、聞き手が理解しやすくなります。

質疑:聞き返し→要点確認→短い回答の順に整える

質疑応答では、聞き返しと要点確認が重要です。質問が聞き取れない、意図が曖昧、というときに黙ってしまうと不利です。まず聞き返し、次に要点を言い直して確認し、最後に短い回答を置きます。回答は完璧でなくても構いません。短い回答を置いたうえで「後で詳細を共有する」と言えるだけで、実務での信頼は落ちにくくなります。

忙しいハイスコア層向けの運用(短期で体感を作る)

下限メニュー(毎日止めない)と標準メニュー(改善を回す)

忙しいハイスコア層でも、最初に作るべきは下限メニューです。10〜15分で、短い音声を聞き、要点を一文で言い、確認質問を一つ作って録音する。これを毎日止めない。

余裕がある日は標準メニューを入れます。30〜60分で、会議の一場面を想定して1分ロールプレイを録音し、修正点を一つだけ決める。改善点が一つに固定されるほど、短期で体感が出ます。

KPIは業務行動で置く(発言回数/要約回数/確認回数)

KPIは点数よりも業務行動です。会議で要約を何回入れたか、確認質問を何回したか、結論から言えた回数はどうか。これが増えると、周囲の評価が変わります。評価が変わると心理的負担が減り、さらに行動が増えます。

計測は補助、テーマは2週間単位で固定する

計測は健康診断として使います。テーマは2週間固定します。たとえば2週間は要約だけ、次の2週間は確認質問だけ。固定することで改善が積み上がり、短期の変化が見えます。

独学で頭打ちになったときの選択肢(コーチング)

ハイスコアほど自己診断がズレやすい理由

ハイスコア層は、何が原因かを自分で判断しづらくなることがあります。できることが多い分、課題も多く見え、改善点が散らばるからです。結果として、伸びが体感できないまま教材だけが増えます。

比較観点(診断の深さ/実務型の設計/修正運用)

コーチングを検討するなら、診断の深さ、実務型の設計、修正運用の具体性を見ます。弱点が言語化され、会議や商談の型が設計され、週次で改善点が一点に絞られて修正されるか。ここが揃うと、独学の分散が止まり、短期で行動が変わりやすいです。

無料相談で確認すべきポイント(改善点が1つに絞れるか)

無料相談では、あなたの課題が一言で言語化されるか、次の2週間で何を増やすかが具体か、改善点が一点に絞れるかを確認してください。改善点が散らばる提案なら、運用が回りません。

よくある質問

Q1. TOEIC900なのに話せないのは恥ずかしいです。どうすれば?

恥ずかしいと感じるのは自然ですが、原因は知識ではなく運用です。要約と確認質問の型を固定し、発言の“動作”を増やすところから始めてください。

Q2. 発音や自然な表現を増やすべきですか?

増やす価値はありますが、優先順位は処理速度と型が先です。型が回り始めてから、自然な言い回しや発音を一点ずつ足すほうが定着します。

Q3. 会議で一文目が出ません。何を練習すれば?

結論先出しの短い型を作ってください。意見より先に、要約と確認質問を入れるだけでも一文目が出やすくなります。

Q4. どれくらいで変化を感じますか?

2〜4週間で、要約や確認質問の回数が増えると変化を感じやすいです。点数よりも業務行動の変化で判断してください。

Q5. コーチングはハイスコアでも必要ですか?

必要な場合があります。改善点が散らばり、自己診断が難しいときは、診断・計画・修正運用を外付けできると伸びが早くなることがあります。

まとめ

TOEIC900でも話せないのは、英語知識ではなく実務の運用が不足しやすいからです。ハイスコア層の落とし穴は、正確さ偏重、処理速度不足、仕事の型不足、改善点の分散です。伸びる順番は、処理速度→会議定型→要約と言い換え。会議では相づち→要約→確認質問→意見の順で動作を増やし、録音で修正点を一点に固定して回してください。KPIは点数より業務行動。独学で分散するなら、診断・計画・修正運用が揃う支援を検討するのも現実的です。

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